教室紹介

愛知医科大学は名古屋市の東に隣接する長久手市にあります。
長久手市は2005年には愛知万博の会場ともなった緑豊かな丘陵地です。
2017年の東洋経済新報社による「住みよさランキング」で全国第3位、また快適度は全国第2位に選ばれました。

愛知医科大学病院における2016年の麻酔科管理件数は6,031件であり、年々増加の一途をたどっています。
心臓大血管手術から、ダヴィンチを用いたロボット支援手術、小児外科手術まで、あらゆる分野の手術が行われています。
愛知医科大学麻酔科学講座は、最先端の麻酔関連技術を積極的に導入するとともに、周術期管理の概念を積極的に取り入れることで効率的に最高レベルの麻酔を提供しようと絶えず努力しています。

超音波ガイド下神経ブロック

・われわれ愛知医科大学医学部麻酔科学講座は、日本で最も早くから超音波ガイド下神経ブロックの普及・教育に取り組んできた施設の一つです。

・日本麻酔科学会、日本臨床麻酔学会、日本ペインクリニック学会などさまざまな学会で開催されるハンズオンセミナー、ワークショップなどで中心的役割を果たしています。

・超音波ガイドによって、神経ブロックの成功率は上昇し、ブロックに要する時間、手技の習得に要する時間は短縮したと報告されています。

・神経ブロックを用いることによって、ハイリスク患者への全身麻酔を回避したり、全身麻酔の補助鎮痛や術後鎮痛手段としたりすることで、麻酔のクオリティーを高めることができます。

・日本中の大学病院を含む、さまざまなご施設から、過去に100名以上の先生方の研修を引き受けています。

周術期管理

従来、国内のほとんどの病院では、麻酔覚醒後患者は直ちに病棟に搬送されてきました。
しかし、自戒と反省の念を込めて言えば、手術が終了したばかりで、しかも麻酔から覚醒したばかりの、最も不安定な状況にある患者をわざわざ病棟に搬送し、モニタリングのレベルを下げるのは全く合理的とは思えません。

近年、麻酔科関連学会でも“周術期管理”や“周術期管理チーム”といった言葉を頻繁に聞くようになり、術前から術中、術後を通じた管理の重要性が叫ばれています。
しかし、現在の国内の標準的な病院は、周術期管理あるいは術後疼痛対策を行うために適したデザインになっているとはいえません。

我々は2014年5月より稼働した新病院において中央手術部の隣に28床の集中治療室(GICU:General Intensive Care Unit)を設け、麻酔科医、手術部ならびに集中治療部看護師が中心となって術後患者および重症患者の管理を行い、12床のリカバリ室を手術室内に設けています。
これらの施設の運用により、レベルの高い周術期医療と重症患者医療を効率的に行うことが可能となります。

周術期集中治療部 (GICU) は現在,病床数28床で運営しています。
麻酔科による運営で,看護師75名とともに周術期患者と重症患者の集中治療を行っています。
現在,月平均500名の管理を行っています。

研究としては、敗血症および全身性炎症反応症候群における不整脈の発生機序と治療戦略の構築について、分子薬理学および電気生理学的手法を用いた解析、術後経腸栄養による免疫の早期回復、また集中治療における超音波ガイド下神経ブロックの有用性についての検討などを行っています。