〜試験対策を中心に〜
確実で安全な手技を身につけましょう。
麻酔科医として必要とされる手技を基本から上級医が教えます。特に当院ではエコーを用いた基本手技を理論から丁寧に教えます。エコーに習熟していることは現代の麻酔科医にとっては必須です。エコーを用いた手技、例えば末梢神経ブロックやエコーガイド下の血管穿刺を上級医の指導の下で経験します。集中治療室でもそれらを応用してエコーガイド下胸腔穿刺や小児の末梢静脈路、動脈圧ラインの確保も行っています。外来では硬膜外ブロックも行っており、手術導入時とは違い、じっくり上級医からマンツーマンで指導を受けて硬膜外麻酔を体得できます。
わかりやすいレクチャーを定期的に行います。
若い先生方はじめ初学者向けにこれでもかというくらいわかりやすくレクチャーを行います。このレクチャーのコンセプトとしては「基本が大事」「明日すぐに役に立つ」としています。例えば臨床で実際に遭遇するデバイスに関して、経食道心エコー、人工心肺、NPPV、NHFC、CHDF、ECMOなど基本を丁寧に教えます。
サブスペシャリティを取りましょう。
当科では形に残る教育をスローガンに試験対策を積極的に行っています。科全体として業務のかたわら、勉強して資格を取る雰囲気づくりに注力しています。麻酔科専門医を取得するまでに取得可能な資格は取得していただきたいです。麻酔科3-6年目でJBPOT, JRACEを取得することは基本と考えています。日常業務や忙しい日常生活と並行して試験勉強をするのは一人では難しいものです。資格の積極的な取得を目指す当科の若手の雰囲気の中で、後期研修はもちろん、麻酔科専門医を取得された先生方も受験生に戻った気持ちで、私たちと試験勉強しませんか。(関連病院からの参加も若干名受け入れております。)
- 当院で取得可能な主な資格
麻酔科専門医
集中治療専門医
心臓血管麻酔専門医(小児心臓麻酔症例については中京病院と連携)
ペインクリニック専門医
小児麻酔認定医
区域麻酔学会認定医/指導医
JBPOT
JRACE
その他:PTE exam CCE exam ASC exam などのNBEの試験 - 試験対策の年間スケジュール(概ね週1回ペース)
5 - 6月 JBPOT対策「基礎編」(超音波の原理・基礎)
7 - 9月 麻酔科専門医試験対策 集中治療専門医試験対策
9 -11月 JBPOT対策「臨床編」(各疾患のポイント)
1 - 4月 J-RACE 試験対策講座 - 2023年度合格実績
JBPOT 3名 合格
JRACE 1名 合格(JBPOTも同年合格)
ペインクリニック専門医合格 1名 - 2024年度合格実績
集中治療専門医 1名 合格
JRACE 3名 合格 - 2025年度合格実績
集中治療専門医 1名 合格
心臓血管麻酔専門医 2名 合格
ペインクリニック専門医 2名 合格
JBPOT 5名 合格
JB-POT合格体験記
麻酔科医として3年目を迎えた今年無事にJB-POTに合格することができました。
昨年も同じ試験を受けてはいたのですがとても人には言えないくらい散々な結果でした。しかしその経験があったからこそ自分なりに今年どうしていけばいいのかを考え対策を立てることができたのだと思います。
日々の忙しい診療の中で勉強時間を確保することはなかなか大変なことだと思います。自分自身もそうでした。そのためいかに臨床に即して勉強するかを意識していました。幸いにも心臓麻酔の症例を多く経験できる施設であったため自身が担当する症例については講習会の内容を徹底的に見直し、参考書を熟読して迎えるようにしていました。合格基準にあるビデオ問題60%以上を超えるにはやはり日々の臨床をひとつひとつ丁寧に向き合うことが一番の近道と考えていました。一方で小児心臓麻酔のように経験が限られる分野については講習会や直前講習などを活用して補っていました。
そして今回の合格においてもっとも大きな要因のひとつといっても過言ではないのが、医局で定期的に行われている若手医師向けの試験対策でした。その日に担当した心臓麻酔の経食道心エコーで記録した画像や動画を手術終了後に医局の先生方と供覧し、振り返る機会があります。実際の症例をもとに議論することで知識が自然と整理され理解が深まっていくことを実感できました。このようにその日の学びをその日のうちに深められる環境は他にはなかなかないのではないでしょうか。また試験を受ける方ならご存じかと思いますが超音波の基本原理は配点が高くここで大きく差がつきます。参考書を読んでもいまいちよくわからず結局丸暗記に頼っていないでしょうか?もちろんわたしもそのひとりでした。独学では躓きやすいこの分野を医局で毎年開催される対策講座で系統的に解説して頂き、「痒い所に手が届く」とはまさにこのことだと感動しました。①医局の講義、エコーラウンドへの参加 ②講習会、直前講座で知識を補強 ③それをもとに問題集を解き臨床に落とし込む 最後に最も大切な日々の症例を大事にしていく。これらを意識し継続的に実践できたかどうかが昨年の自分との大きな違いでした。
昨年の点数が物語っているように決してわたしはもともと能力が高いわけではありませんし自身の努力だけは限界もあったかと思います。しかし難しい内容も気づけば自然と府に落ち、いつの間にか理解が深まっている、そのような環境に身をおけたことだけは幸運でした。この医局の手厚いサポートなしには今回の合格は難しかったと思います。本当にありがとうございました。
愛知医科大学病院 麻酔科 後期研修医3年目 竹村翼